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質量の起源

 2006-12-03
質量の起源―物質はいかにして質量を獲得したか 質量の起源―物質はいかにして質量を獲得したか
広瀬 立成 (1994/02)
講談社

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★★☆☆☆:質量の起源

題名があざとい本。
単に素粒子物理学をだらだらと記述しているだけで
ほんの少し質量にフォーカスしているだけ。

文面にメリハリがなく、だらだら記述しているだけに見える。
この著者の本は他にもあるが、やはり似たような書き方。
だいたいこの本を買った人が知りたいのは
「質量というものが生まれたのはなぜか」であるのに
そこについて触れるのはほんの数ページでしかない。

これなら、南部陽一郎の本のほうが遙かに質量について語っている。

というわけでかなり損した本。
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はじめてナットク!超伝導

 2006-11-28
はじめてナットク!超伝導―原理からピン止め効果の応用まで はじめてナットク!超伝導―原理からピン止め効果の応用まで
村上 雅人 (1999/09)
講談社

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★★★★☆:はじめてナットク!超伝導

前回の書評で、超伝導について触れたのでそのものズバリの本を。
まず最初に「超伝導で面白いところをビジュアルでみせる」という構成が良い
これで興味が出たら、原理→探求→実用と進む。
内容も出来るだけ平易で、わかりやすい。

下記に不満があるため☆をひとつ減じたが、本書の目的を超えてしまうとも思うため
すでに十分及第点以上の良書ではある。単に好みの問題であろうか。

・超伝導というなら、応用的には「超流動」にも触れて欲しかった
・クーパー対の説明から、「対称性の破れ」の言及が欲しい
・さらにそこから「質量の起源」に言及して欲しかった

特に後者2つは、以前紹介した南部博士の書籍を読む際に重要と思う。
この2冊の間を埋める本を探しているのだが、なかなか見つからず。
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ゲージ場を見る

 2006-11-17
ゲージ場を見る―電子波が拓くミクロの世界 ゲージ場を見る―電子波が拓くミクロの世界
外村 彰 (1997/03)
講談社

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★★★★☆:ゲージ場を見る

理論の本ではなく、それを実際に見てしまえという本。
基本的には、「電子も光と同じく、波の特性(物質波)を持つ」ことを出発点として
電子線でホログラフィーなんてなかなか凄いことをやっている。
もちろん、「なんのことなのか」という理論についての説明もちゃんと入っているが
この本の楽しいところは実際の画像を載せているところ
理論物理学はあまりにも進みすぎて、実験による実証ができるレベルから
遠く離れてしまっている。
(だから、天体観測なんちゅーことをせにゃならんのだ)。
この書籍では、実証についての数少ない例外に触れることができるのだ。

なお、表題のゲージ場はもちろん記述されているが、それは1章しかなくて、
それ以外に「酸化亜鉛のホログラフィー」だの「磁力線を見てみる」だの
「超伝導現象の中で起きていることを実際に見てみる」だの、楽しすぎる。

特に超伝導は、実はこれが本書の真のハイライトであることは間違いなく
磁束量子の姿を実際に撮影してしまっているところはなかなかの興奮度だ。



なお★をひとつ少なくしたのは、「万人向け」ではないため。
やはりこの本も、物質波であったり量子力学の一般的知識がないと
楽しさが少しスポイルされるのは仕方ない。
できれば超伝導の知識も事前に仕入れておきたい。
ブルーバックスにそのものずばりの本がある(また次に紹介する)。
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応用物理の最前線

 2006-11-16
応用物理の最前線 応用物理の最前線
早稲田大学理工学部応用物理学科 (2004/07/21)
講談社

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★★★★☆:応用物理の最前線

いきなり、本書の序文と違うことを書くが
「なぜそうなのか」「どういうことになるのか」を探究するのが物理学として、
「何ができるのか」を追求するのが応用物理学と思う。
(本文中では、「どこからきたのか」と「どこへいくのか」と書いている)

それはさておき、「何ができる」が多彩すぎて
本書もやたら広範に色々書いてある。
で、一応原理も説明していたりするのだが流石に詰め込みすぎで
ちょっと紙面が足りなくて難解に感じる部分もあり。
(よって、最初から原理を知っている人ならすぐ読める)

とはいえネタはなかなか面白くて
フェムト秒レーザー(パルスレーザーというのか?)から
コンピューターで将棋だの、量子コンピューターだの
光ファイバーだの補償工学だの熱電素子だの
次から次へと出るわ出るわ。雑学本としてはGoodである。


というわけで応用物理って広いんだなぁと感じる一冊。
また、個人的な感想だが
「~学会」とか「~学部」などが編纂している本は、敷居の高い低いはあれども
実は結構面白いものが多いと思う。これもその一冊。
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ペンローズのねじれた四次元

 2006-11-14
ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議 ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議
竹内 薫 (1999/07)
講談社

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★★★☆☆:ペンローズのねじれた四次元

この著者は他にもいくつか書いているが、基本的にはあまりお勧めできない。
妙な小説が間に入ることも原因なのだが、
なによりも解説を平易にしようとして逆に失敗していると感じる。
ネタと題名の選び方は巧いのだが。

ただし、年を追うごとに改善されているので(読み慣れただけかもしれないが)、
一応買うことは買っている。


肝心の本の中身だが、ツイスター理論の本に見せかけて
実際はちょっとしか触れられていない。
「そもそもツイスター理論は相当難しい」とはいえ
それにしても「ニュートンの絶対空間」から入るのはどうかと思う。
この本を買う人間は、そういうことはもうわかっているのでは・・・。

ちなみにペンローズの有名な業績のうち、下記は紹介されている。

・エッシャーの騙し絵(の元ネタに協力したこと)
・ペンローズタイル
亜高速で動く物体は、縮んで見えるのではなく回転して見えること
ペンローズ・ダイアグラム
・ホーキングとの、特異点定理に関する業績
・その他フラッグポールなど。

しかし、重要な部分が抜けている。
「特異点定理をブラックホールや宇宙開闢に結びつけたのはホーキングである」、
というところまでは良いのだが
実はペンローズは本来、下記のように言っているのだ。

一般相対性理論には数学的に破綻するポイントがある、
つまり相対論も、ニュートン力学と同じく近似論だ


この破綻ポイントこそが「特異点」だが、なお重要なことに、実は彼は
特異点という言葉を使っていない
「密度無限大(特異点)」が実在するとも考えていない
これらはいずれもホーキングが言い出したことであり、
むしろ彼は、ホーキングがセンセーショナルな扇動を行ったとすら
考えている節がある。
(このあたり、雑誌ニュートン2005/09月号にて、談話が掲載されている)

特異点が存在しないと考えるのは、
彼が数学者かつ実在論者ゆえに「無限大」を許可しないからであろう。
逆にホーキングは、実証論者であるがゆえに
「特異点によりどんな事が解るのか」を考えたのだろう。


ペンローズの方がよい、というわけではない。
「ある事柄の意味すること」を考える視点が違うだけだが
しかしペンローズのストイック性を現すこのエピソードは
この本には載せておくべきだろうと思う。
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相対論的宇宙論

 2006-11-12
新装版 相対論的宇宙論―ブラックホール・宇宙・超宇宙 新装版 相対論的宇宙論―ブラックホール・宇宙・超宇宙
佐藤 文隆、松田 卓也 他 (2003/11)
講談社
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★★★★★:相対論的宇宙論

初版は1974年。おっと私が生まれた年ではないか。
この本はかの松本零士が挿絵を描いたという珍しい本なのだが、
まぁ正直言って松本先生、笑いしかとってません(おい
こんなジャンルの本にまで男おいどんが出てくるんだもんな。

そういう楽しい装飾はさておき、本書の中身についてだが
基本的に相対論の話(光円錐、事象の地平線、ブラックホール)から
宇宙開闢のお話までとなる。
ベイビーユニバース論につながるような平行宇宙の話があったり
しっかり「神様がいたとして」なんてのも少し混ぜてあったり
内容としてはA級である。

もちろん、松本零士にかかれば、神様はインキンタムシ地獄を作ってたりするのだが(笑


そして、ここからが重要なのだが
本書は敢えて30年分の理論発展を組み込んでいない。
たとえば下記のようなもの。

・インフレーション宇宙論
・COBE/WMAPによる膨張宇宙の最新見解
・ダークエネルギー、超対称性パートナー
・クォーク理論、電弱理論、CP対称性の破れなど
・超ひも理論、ブレーン理論etc...

だが、だからこそ評価できる
無理やり新しい要素を詰め込んでも、単にごちゃごちゃするだけだし
本書の本質である相対論の観点からはいささかも変化していない。
(最新理論で根本的にひっくり返ったところはない)。
で、これも昔の本に良くあるのだが
「それなりに高度だが、読みやすくまとまっている」のは
本書でも同じことが言える。

よって、お勧めである。
この本を読んでから、上記の足りない部分を別途買ってくればよいのだ。
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「あっ!」と驚く動物の子育て

 2006-11-08
イラスト図説 「あっ!」と驚く動物の子育て―厳しい自然で生き抜く知恵 イラスト図説 「あっ!」と驚く動物の子育て―厳しい自然で生き抜く知恵
長澤 信城 (2006/05)
講談社

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★★★☆☆:「あっ!」と驚く動物の子育て

いきなり表紙が皇帝ペンギンでナイスなあざとさ

まぁまぁ面白い雑学系の本ではある。
が、「あっ!」と驚かないんすけど・・・
つまり、これもやっぱり安富和夫シリーズには及ばないわけで
もっと言えばへんないきものにもちょっと負けてる。

やっぱあれか、まず挿絵で負けてるわ(おい)
安富和夫系も「へんないきもの」も、どちらも挿絵が素晴らしく
それも本の魅力の重要な要素のうちだ。

また、読んだ後に覚えている項目もなかった。
上の2シリーズは、いくつか覚えることは間違いないのだが。

というわけで、ブルーバックス好きなら買っても良し。



しかし生物系のブルーバックスばかり紹介してる。
ホントは圧倒的に物理系のストックが多いのだが、
近年はなぜか生物系に魅力を感じてしまっているのだ。
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対象性から見た物質・素粒子・宇宙

 2006-11-06
対称性から見た物質・素粒子・宇宙―鏡の不思議から超対称性理論へ 対称性から見た物質・素粒子・宇宙―鏡の不思議から超対称性理論へ
広瀬 立成 (2006/02)
講談社

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★★★★☆:対称性から見た物質・素粒子・宇宙

以前、医学的な対称性の本については記載したが
今回はそのものズバリ、物理学の対称性。

同種の本は大量に出ているのだが、それは
「対称性がひとつあると、それに対応する保存則が必ずある」
ということ(になっているのです)に原因がある。
つまり物理学の基本テーマのひとつなのだ。

というわけでその中での本書は、鏡の対称性から入って
最後は超ひも理論、そして超対称性粒子まで、
一渡り最近の話が入っている(ダークエネルギーにも言及あり)ので
最近の素粒子物理学を展望するには悪くない
ただし、ちょっと知的興奮度が低かったので☆を一つ減らしている。
(内容は良いのだけど、なんとなく面白みに欠ける文章)

読んでいて「良い」と感じる部分は
1:裸の電荷の解説(別著で同じ図を見た気もするが(笑))
2:超対称性変換

特に、「超対称性変換を2回行うと、もとの粒子に戻り、かつ時空内の位置が変わっている」
=「重力による粒子の移動を説明できるかもしれない」
というところはなんともファンタスティック。

逆に説明が不足していると感じるのは
1:対称性の自発的破れ
2:真空の相転移


ちなみに宇宙物理・天文物理方面が少し弱いので、その点は注意。
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光化学の驚異

 2006-11-04
光化学の驚異 光化学の驚異
光化学協会 (2006/08/18)
講談社

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★★★☆☆:光化学の驚異

別に読みにくい本でもないし
題材も下記のように、それなりに面白そうなものだ。
「光触媒」
「生体光化学(光合成とかね)」
「光駆動分子モーター」
「液晶」etc.
「光ピンセット」

だが実際に読んでみると
全体的に知的好奇心を満たしてくれなかった。
後半に行くほど、くどく、つまらなくなってくる(特にピンセット)のだが、
それが原因かというとそんな感じもしない。

絵図に魅力がないのも一因だろうが
内容が散発的過ぎるのかもしれない。

ちょっと微妙な本だった。
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クォーク ~素粒子物理はどこまで進んできたか~

 2006-10-30
クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか
南部 陽一郎 (1998/02)
講談社
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★★★★★:クォーク 素粒子物理はどこまで進んできたか

またもや少しだけ古い本だが、今でも色褪せていないので紹介。
なんでこの人がノーベル賞を取れないのか、というのは置いといて
大変素晴らしい本。本当に凄い科学者は、一般科学書でもやはり凄い。

素粒子の八道論、辺りまでは正直ガモフの名著を読むほうが解りやすいが
この本の素晴らしいところは、題名に反してクォーク以外の記述があること。
・繰り込み理論(裸の電荷)
・弱い力での対象性の破れ(「神は左利き」の話)
・電弱統一理論
・質量の起源(!!)

特に質量の起源は、それを専門にしている本の100倍は理解できる。
最新の超ひも理論、ブレーン理論、などなどには殆ど触れていないが
まったく問題ない(それはまた別の書籍でよい)。

数回読み直さないと理解できないが、
数回読み直す気にさせる数少ない本であった

#他に読み直させたものといえば・・ホーキングの本か。
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非対称の起源 ~偶然か、必然か~

 2006-10-29
非対称の起源 非対称の起源
C. マクマナス (2006/10/21)
講談社
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★★★★★:非対称の起源

古い本ばかり紹介するのもなんなので、最近の本も。
ブルーバックスの場合、「非対称」「左利き」などとくれば
当然のように理論物理学の話だと思っていたので即購入したところ
これがなんと人間の利き手や内臓、脳、心理の非対称の話。
同様にだまされた者が、国内に千人はいるに違いない!

とはいえ買ってしまったので読んでみたら、これが意外と面白い。

人間の多くが右利きであるのはなぜか、ということについてだけでも
・歴史文化的側面(太陽に紐付けて考えるのには、膝を叩いた)
・社会的側面(これもライフゲームの考え方には関心する)
・遺伝学的側面(未知の部分である前提だが)
と、多角的に捉えている。

その他、もちろん脳の非対称性についても言及されるが

・内臓が左右非対称であることに対する、発生学的な分析
・生体内のアミノ酸の左利きについて
・宇宙物理学のオズマ問題(!)

というところまで掘り下げていくのには感心した。
本人が専門外な分野も多く(分子生物学・分子化学・素粒子物理)
上記3問題については、専門にしている本の知見には遠く及ばない。
しかし、そのどれについても
本書の立場(医学)で初めてわかる新たな知見が含まれており、
これが、本書の価値が高いポイントの一つである。

もうひとつは、非常に知見の幅が広いことであり
左翼・右翼の起源(フランス議会!)から、
なぜ左派は少ないのかについての統計学的分析、
雪山で救出隊が遭難するロジックにいたるまで
ひたすら「右と左」について掘り下げ続けてくれる。
結果、大変に幅広い知見が得られる。これがもうひとつの高評価点。


全体的に見ると、驚くほど広い知見が得られる。
なおかつ、各分野を掘り下げる本を買おうと思わせるだけの
面白い書き方にも成功しており、
お勧めできる「当たり本」であった。
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新・生物物理の最前線 ~生命のしくみはどこまで解けたか~

 2006-10-24
新・生物物理の最前線―生命のしくみはどこまで解けたか 新・生物物理の最前線―生命のしくみはどこまで解けたか
日本生物物理学会 (2001/10)
講談社
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★★★★★:新・生物物理の最前線

「当たり」本。
専門教育を受けていない人間(私のこと)が読めば、
生物分野の見方が180度変わってしまう。
ハイライトは生体分子モーターが実際に回転している連続写真
もちろん、どう回転するのかも説明があり、
「物理的に形が変わる」というのにはたまげた。
更に外力でモーターを回すと発電機ならぬ「発エネルギー機」になる、
発電効率がほぼ100%である・・・・・など感動させてくれる。
で、これがATP合成酵素の姿そのものですとなれば興味も沸く。

そのほか、ビジュアルがそれなりに多く、
また「本当に動く」ものの記載が多い。
細菌の鞭毛モーター、細胞内リニアモーター、
果ては視細胞の「見る」仕組みにも「動き」が関わる、、etc。

また最後には、遺伝子コード(ATGCAGGA・・などのDNAコード)が
まるでコンピュータプログラムのバイナリコードのごとく
データベース化されていることを実際に見せるページまであり
「本当に生物の本か」と思えることは請け合い。


この本は、かなり興奮しながら読んだ記憶がある。
高校生の時に読んだなら、生物物理を志したかもしれないぐらいの
インパクトはあった。

新といいながら2001年の刊行であり、
5年経過した現在では新たな知見も増えているはずであるので、
是非また新版を出していただきたい



#ちまちま書評を書くにしても、100冊以上ストックが・・・いつ終わるやら。
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安富和男シリーズ

 2006-10-22
へんな虫はすごい虫―もう“虫けら”とは呼ばせない! へんな虫はすごい虫―もう“虫けら”とは呼ばせない!
安富 和男 (1995/06)
講談社

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すごい虫のゆかいな戦略―サバイバルをかけた虫の生きざま すごい虫のゆかいな戦略―サバイバルをかけた虫の生きざま
安富 和男 (1998/06)
講談社

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ゴキブリ3億年のひみつ―台所にいる「生きた化石」 ゴキブリ3億年のひみつ―台所にいる「生きた化石」
安富 和男 (1993/04)
講談社

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★★★★★:へんな虫はすごい虫
★★★★★:すごい虫のゆかいな戦略
★★★★★:ゴキブリ3億年のひみつ

ブルーバックスにおける「当たり本」の例。
やはり、「当たり」の著者はどれも「当たり」である。
多分、この人はブルーバックス以外のも当たりと思う。

基本的に2頁づつ、コラムタイプで記載されており
虫の生態における意外なことばかりが書かれている。
この「意外なこと」=「ネタ選び」が重要で、
決して飽きさせないところに、
安富さんという人の知識量の膨大さを感じさせる。
おそらく書いてあることの軽く100倍~1000倍の知識があるのでは。


また、挿絵が素晴らしい。特にゴキブリ。笑える。
これに対抗できるのは、
ブルーバックスで言えば松本零士が挿絵を描いたやつぐらいか。
一般向け書籍として大変重要なポイント。


いきもの系では近年「へんないきもの」がヒットしているが
それと比較すると「忘れない」度合いはこちらの方が高い。
また、上品度が高いので誰にでも薦められる(ゴキブリもね!)

#「へんないきもの」もいずれ書きます。こっちはこっちでオモロイ
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図解 鉄道の科学

 2006-10-22
図解・鉄道の科学 図解・鉄道の科学
宮本 昌幸 (2006/06/21)
講談社
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★★★☆☆:図解 鉄道の科学

ブルーバックスは玉石混交で、「玉」の比率は1/10以下と思える。
が、毎月数冊出してくれるので、年に50冊ぐらい買い続けていれば3冊ぐらいは良書に出会える。
(正直、神田の古書店で漁るのが一番効率良いのだが)

今回は「玉」・・ではなかった本。

ブルーバックスの精神は「科学をあなたのポケットに」であるため
当然「わかりやすいこと」「掘り下げていること」が必須条件であろう。
本書は、その点がどちらも未達成に終わっている。
色々載せようとして、各項目がすべて中途半端に終わっている上、
妙なところに数学(いや、算数か)を出してきてしまうのは
明らかに筆者がまだ書きなれていないと思える。

鉄道ものでは最高峰の「トイレット部長」(藤島茂)には遠く及ばない。
トイレット部長は科学系の本ではないのでもう1例挙げれば、
技術考察を面白く読ませる点でも今日の必ずトクする一言に負けている。


少々期待はずれだった。


#トイレット部長は50年前の古書だが、シリーズ化してるのは知らなかった。
#探すかな・・・
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