有機化学美術館へようこそ

 2007-05-23
有機化学美術館へようこそ ~分子の世界の造形とドラマ [知りたい★サイエンス] 有機化学美術館へようこそ ~分子の世界の造形とドラマ [知りたい★サイエンス]
佐藤 健太郎 (2007/05/19)
技術評論社

この商品の詳細を見る

長いこと更新さぼってしまったが、久々にいい本が出たので更新。
文系の人でも即買い推奨。
高校生以下なら全員かっとけ。というぐらいに良い。

この本は、
数年前からチェックしている有機化学美術館というページが本になったもの。
ページ自体は素晴らしく楽しい(単純に面白い)のだけども
どうせそれを本にしただけだろう・・・・でも「感謝の気持ちで買っておこう」、、、
と思ったら大間違い。ガチで文章書き起こし+追加してた。

で最初の方におもしろ化合物(名前編)があるのだが、
ポケモン・ソニックヘッジホッグと続く。そんなんよく載ってるし今更だなぁ・・・
とおもったらシクロ阿波踊りン(シクロデキストリン系の化合物)ときた。
モロに吹いた。チクショウ、ホームページに無いネタが結構載ってるぞ。

それでいて書いている人はあくまで上品さを失わないので、
これはとても素晴らしい「化学への誘い」本になっている。

ちなみに基本は他人の成果を以てして書かれてはいるが
同じように書かれた「裁判官の爆笑お言葉集」(前回紹介)と異なり
こちらは、確かに佐藤さんが著者であると認知できるものになっている。
恐らくこれは、ご本人がまさにその世界の中で現役でいるのか、
それとも単に外から見ているだけか
、、、という違いであろうと思われる。
(今回の本の著者は、ドップリその世界の中で生きている人)
だから、内容が生きて迫ってくるのだろう。




学生の頃化学が大嫌いで、結局大学すら中退する程だったが
こういう本があったらまた人生が違っていたかな、と思う程には
十分有機化学が好きになれた。(これはホームページ版も共通の感想)

チと高い(1500円ほど用意のこと)が、部数少ないのかもしれず
これで売れたら次は是非700円前後で出して欲しいところ。
大人しか気軽に買えない値段では、この本はもったいない。
スポンサーサイト
タグ :

日経サイエンス 4月号

 2007-03-26
日経サイエンス 2007年 04月号 [雑誌] 日経サイエンス 2007年 04月号 [雑誌]
(2007/02/24)
日経サイエンス

この商品の詳細を見る
だいぶ遅いが、今月の日経サイエンス。実はまだ全然読み切れてないのだが、
最初の方のページに実に好奇心を誘う記事があった。
ひも理論,ループ量子重力理論に次ぐ新理論が登場”という見出しで
CDT理論(causal dynamical triangulation)というのが軽く紹介されているのだが
一般人レベルの科学雑誌愛読者の耳には新しいものだった。
ググっても一般向けのものは全然情報がヒットしない。
(英語なら結構拾える・・・Wikipediaにも記事有り

俗に言うところの「我々の居る時空を生み出せる究極理論」ぽいものは、
今まで読んだものだけでも

・超弦理論(超ひも理論)
・スピノール
・M理論(というのでしょうかねぇ)
・量子重力理論

など色々あるが、どれも面白い。CDT理論も実に興味をそそる内容だが
誰か情報持ってないかな・・・・・・・非常に知りたい。


#ちなみにNewtonの4月号も買ってるが、やはり腐ってるので割愛。もう買わない!
タグ :

日経サイエンス 3月号

 2007-02-11
日経サイエンス 2007年 03月号 [雑誌] 日経サイエンス 2007年 03月号 [雑誌]
(2007/01/25)
日経サイエンス

この商品の詳細を見る

今回も当たり。
磁性流体も面白いが、ウィルスにナノ素子を作らせるとか超白色レーザーとかも
科学少年ぽっくてよい(笑)

ちなみにAnti Gravity(馬鹿コラム)は今回若干下ネタ系だが
いつもどうしてこう面白いのか。欧米人のくだらないセンス爆発。
タグ :

日経サイエンス 2月号

 2007-01-04
日経サイエンス 2007年 02月号 [雑誌] 日経サイエンス 2007年 02月号 [雑誌]
(2006/12/25)
日経サイエンス

この商品の詳細を見る
今月もそこそこ当たり月。Newtonとの差は開く一方。
とくに良いのは、「光子1個をとらえる超電導センサー」の記事か。
クーパー対が出て来るのはなかなか面白い。
ミラーニューロン記事も、新たな知見が増えて良い。

ただ、やはり日経サイエンスは「少々の基礎知識」のある人向けで
そこが微妙に一般向けと言い切れない箇所なのだろうなぁ。
クーパー対なんて人類では知らない人の方が多い(笑)

個人的には自分のレベルにあっていて大好きなのだけど。
タグ :

NEWTON 2月号

 2007-01-04
Newton (ニュートン) 2007年 02月号 [雑誌] Newton (ニュートン) 2007年 02月号 [雑誌]
(2006/12/26)
ニュートンプレス

この商品の詳細を見る

最早NewtonはGeographoc的な楽しみしか残っていないのではないか。

ローマのモザイク画
ミーアキャット
XMMニュートン(X線天文衛星)
・・・というあたりの写真系はすばらしいのだけど
ニューロンの記事や薬の飲み合わせなどの知識系記事は「何を今更」。

買い続けていいものかどうか・・・
タグ :

日経サイエンス 1月号

 2006-11-27
日経サイエンス 2007年 01月号 [雑誌] 日経サイエンス 2007年 01月号 [雑誌]
(2006/11/25)
日経サイエンス

この商品の詳細を見る
Newtonと違ってこっちは当たり月!

まずヘッドラインがなかなか面白いネタ満載だったが、なによりも大特集がない。
よって特集の数が多く内容が密で、かつ題材が面白い。
そしてよく読まないと理解できないものが入っている
これが知的好奇心を満たしてくれる重要な要素だ。

主な特集は下記。

サプレッサーT細胞(と今は言わないらしい)
マントル最下部の相転移物質について
分子インプリンティング
温暖化ネタ(またか・・・)
超遠近法によるエッシャーの解説
玉乗りロボット


特にエッシャーは流し読みでは訳がわからない。もう一回読まねば。
毎月こうならいいのだけれど。
タグ :

NEWTON 1月号

 2006-11-27
Newton (ニュートン) 2007年 01月号 [雑誌] Newton (ニュートン) 2007年 01月号 [雑誌]
(2006/11/25)
ニュートンプレス

この商品の詳細を見る

先月に続き不作。
ページの多くを単一の特集に充ててしまう癖が変わってない。
なおかつ特集がつまらない(題材がつまらないのではないのがまた・・)
第2特集(味覚)、第3特集(宇宙線)も微妙で、内容が薄い。

ただし、マーズエクスプレスの最新画像はGood。
マーズ・グローバル・サーベイヤーの訃報(?)もあったことだし感慨深いが、
どうもこういうGeographic的な部分にしか価値が残らない雑誌になったような。
タグ :

ホーキング、宇宙のすべてを語る

 2006-11-05
ホーキング、宇宙のすべてを語る ホーキング、宇宙のすべてを語る
スティーヴン・ホーキング、レナード・ムロディナウ 他 (2005/09/30)
ランダムハウス講談社
この商品の詳細を見る


ホーキングその3。一応一番新しいやつ。
今までの2冊と違って、単なる「宇宙物理の入門」である。というわけで、
「おお、ついにすべてを語ってくれるのか!ドキドキ」とか思って手にすると
凄い肩すかしを喰らうので注意。

・・・・ま、そういうわけで、
明らかに題名のつけ方が卑怯極まりないのだが
まだ何も読んでいない人にとっては確かに良い入門書かもしれない。

「未来を語る」よりも更に大きい字、
「未来を語る」よりも更に多いカラー図版、
「未来を語る」よりも更に読みやすい文体。

確かにいいかなぁ。

でも、ガモフの本はカラーでもないし文字も普通のサイズだし
別に文体も普通、なおかつ理論も古めなのだけど

明らかにガモフの方が優れているのですよ。
タグ :

ホーキング、未来を語る

 2006-11-05
ホーキング、未来を語る ホーキング、未来を語る
佐藤 勝彦、スティーヴン・ホーキング 他 (2001/12/11)
アーティストハウス
この商品の詳細を見る


ホーキングその2。
これも最近安いのが出ているようなのだが、やはりハードカバーを薦める。

前作「A Brief History of Time」(邦題:ホーキング、宇宙を語る)では
正直難解であったということが相当言われたようだ。
(それもこれも、世界中でベストセラーになったからこそだが)

というわけで、カラー図版を多用してもう少し解りやすくしたバージョン・・・
と思いきや、やっぱり10年間で進歩があったわけで
思いっきり理論のアップデートが行われている。

このアップデート部分は、これまた凄い理論で
M理論(ブレーン理論)は最近こんなところまで使われているほど有名?だが
ハイライトはやはりホログラムに関する記述であろう。

今までの理論はこう。

・ブラックホールは光さえも這い出せない
・つまりあらゆるものが出てこれない
・ということは・・・その中に入った情報は破棄される
・熱力学的情報エントロピーはどうなっとるのか?

ホログラム理論の応用はこう。

・実は、ブラックホールの表面に、ホログラムのように情報が!
・ブラックホールが蒸発するにしたがって情報も戻る!
・・・・・・・ということなのかもしれません

すげぇ興奮した。


まぁそんな感じで、これも必読である。
タグ :

ホーキング、宇宙を語る

 2006-11-04
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで
スティーヴン・W. ホーキング (1989/06)
早川書房
この商品の詳細を見る


ガモフを書いたらホーキングも必要だろう、ということで。
最近は安い文庫版も出ているが、
やはり高くてもハードカバーを読んでほしいので上の画像はハードカバー版。
良書にはそれなりの敬意をもって接するべきだ。

本書は刊行から17年を経ており、私も当時は高校生だった。
当時は結構難解であって(今なら色々知識を得たのだが)、
理解するまで5回は読み込んだ記憶がある。

よって、根性がなくなっている大人たちには、最初に読むものとしては薦めない。
少なくとも、最低限ガモフ読んでからがよい。
が、若い人間は必読

内容はむちゃくちゃ濃くて、
光円錐・ファインマン図というものをまず理解せねばならないし
相対性理論から蒸発するブラックホール物理学、
宇宙の運命(時間の矢についての凄い考察)、
その他多数の知見が得られる。

しかし、私が当時最も感銘を受けたのは
まじめに「神」についての言及があるところだ。
それまでの浅薄な私は、科学とは宗教を全否定するものだと思っていたのだ。

しかし考えてみれば確かに、物理法則の驚異的な深遠性、整合性の美しさ、宇宙の起源、と考えていくと
それは誰が(なにが)そうならしめたのかとなるのだ。
一般的な宗教における神とは異なるのだろうが・・・・

ここに関連し、科学とは哲学から発生したものだということも理解できる。
私の人格形成に間違いなく影響を与えた1冊である。


ちなみに後年に間違いを認めた理論・・・も入っているので
現在では他の書籍で知識を修正する必要がある。
タグ :

不思議宇宙のトムキンス

 2006-11-04
不思議宇宙のトムキンス 不思議宇宙のトムキンス
ジョージ ガモフ、ラッセル スタナード 他 (2001/06)
白揚社
この商品の詳細を見る


ガモフの素晴らしい著作「不思議の国のトムキンス」をアップデートしたもの。
原本は60年近く前の刊行だが、まったく素晴らしい本だというのは
以前紹介した「数は魔術師」と同じである。

トムキンスおじさんの見る夢(たいてい居眠り!)と現実を舞台に、

・相対性理論
・量子力学
・素粒子理論(クォーク)

について平易に、面白く読ませてくれる。
この50年間を考えると
多分クォーク周りが、アップデートの中心だろう。

上記に関して基本的な知見を得ることが可能だとはいえ
本書では語りきれないものはたくさんあるし、最新理論でもない。
だが、この本の真に素晴らしいところは、
読んだ者に科学への興味を沸かせるところなのだ。

大人も子供も、老人も、必ず読むべし。ガモフは読むべし!
理系離れなんてすぐになくなる。そう信じる。
タグ :

the Future is Wild

 2006-11-02
フューチャー・イズ・ワイルド フューチャー・イズ・ワイルド
松井 孝典、ドゥーガル・ディクソン 他 (2004/01/08)
ダイヤモンド社
この商品の詳細を見る


これも一時期話題になった本。
500万年前、人間はいなかった。2億年前、やっと哺乳類が進化を始めた。
では500万年後は・・・というと、まだ哺乳類だ。
1億年後は、昆虫やウミウシの世界。
そして2億年後には哺乳類は絶滅し、
なんと魚が空を飛んでいる(かつ陸生!)
その姿は殆ど、現在の鳥に近い。
そしてイカが地上の覇者。

言葉にするとトンデモ本だが、すべて理論考察がされており
納得ができるものは持ち合わせている。
だからといって未来がこうなる確率はもちろん高くないのだろうが
少年に科学を志させるに十分じゃないかと思う。

良い本である。

タグ :

へんないきもの + またまたへんないきもの

 2006-11-01
へんないきもの へんないきもの
早川 いくを (2004/07)
バジリコ
この商品の詳細を見る

またまたへんないきもの またまたへんないきもの
寺西 晃、早川 いくを 他 (2005/12/10)
バジリコ

この商品の詳細を見る


ちょっと前に流行りましたね。
これを自然科学に分類してよいものか・・・いいか。

以前紹介した安富和夫シリーズと違って、
読んだ後に「科学を志すかも」という観点においては
微塵もその要素はない。
どちらかというと馬鹿本に近い。

のだが、面白いんだよなぁこれ。
間違った考察をしているトンデモ本でもないし。
イグ・ノーベル賞の本に近いテイストかもしれず(デザインも似てる)

とりあえずトゲアリトゲナシトゲトゲは押さえとけって感じか。
いや、ヨーロッパタヌキブンブクも捨てがたいな・・・・

そんな本。(どんな本だ)
タグ :

NEWTON 12月号

 2006-10-31
Newton (ニュートン) 2006年 12月号 [雑誌] Newton (ニュートン) 2006年 12月号 [雑誌]
(2006/10/26)
ニュートンプレス
この商品の詳細を見る


12月号は不作。日経サイエンスより更につまらない。
いまさらインフレーション宇宙論ときた・・・
有名な理論を、ありがちな展開で記載しつつ
更に1ページ当たりの密度も低い。
どうも、竹内均編集長が逝去してからはショボイ記事ばかりというか
初心者向けの意味を履き違えている気がする。


・・・最新情報があるからこそ、雑誌の意味があるというのに。
タグ :

日経サイエンス 12月号

 2006-10-31
日経サイエンス 2006年 12月号 [雑誌] 日経サイエンス 2006年 12月号 [雑誌]
(2006/10/25)
日経サイエンス
この商品の詳細を見る


今月は殆ど、石油代替エネルギーの特集だけ。
水素エネルギーは以前も出てきたし
正直、食傷気味。


先月は朝永振一郎の記事が非常に面白かったのだけどなぁ。
タグ :
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫